┃相続コラム | |
近年の高齢社会を見据え相続法の大きな見直しが行われました。 相続コラムでは、相続に関連する最新のあらゆるトピックをお届けいたします。 税理士の視点から分かりやすく解説し皆様のお役に立つコラムにしてまいります。 |
こんにちは横浜で安心な相続のお手伝いをしている税理士・公認会計士の佐々木彰です。
今回はこれまでのライフプランや資産運用に関する内容をさらに踏まえ「老後の生活資金確保と相続対策を両立するための具体的な資産管理法」を解説いたします。
今までの計画をもとに実際に資産をどのように管理しどの段階でどの資産を活用するかに焦点を当ててお伝えします。
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1.老後資金と相続対策の優先順位
まず老後資金と相続対策のどちらを優先するかを検討する必要があります。
例えば長生きする可能性が高い場合は老後の生活資金に重点を置き相続対策は後回しにすることも考えられます。
資産を分けて管理し生活費や医療費などの老後のための資金を優先的に確保する一方で残りの資産で相続対策を進めることができます。
2.長期資産と短期資産の使い分け
資産を「長期資産」と「短期資産」に分けることで資金の流動性を保ちながら必要な資金を確保します。
・長期資産:不動産や株式などすぐに現金化が難しいものですが将来の成長が期待できる資産です。老後資金が十分に確保されている場合これらを相続対策に役立てることができます。
・短期資産:現金預貯金短期の債券などすぐに引き出せる資産です。生活費や緊急時の資金として短期資産を一定量保持しておくことで急な支出に対応できます。
このように長期資産と短期資産を使い分けることで老後資金を確保しながら資産を計画的に管理することが可能です。
3.資産の適切な組み合わせ
老後資金と相続対策を両立するためには以下のような資産の組み合わせが効果的です。
1. 現金や預貯金:生活費や緊急時に使える資金として確保します。生活費の6か月分程度を目安に備えると安心です。
2. 個人年金や生命保険:年金保険や終身保険を活用し老後の生活資金を補完するとともに相続対策として非課税枠を活用することができます。
3. 株式や不動産:増価が期待できる資産として中長期的に保有し相続に向けた資産として活用します。適切なタイミングで売却や贈与を検討することも選択肢の一つです。
4.家族を巻き込んだ計画の重要性
老後の生活資金や相続対策は家族と共有することでより円滑に進められます。
家族全員が計画に納得しているといざ相続が発生した際のトラブルを回避できます。
ライフプランや資産管理を家族で共有することで資産が有効に活用されるように計画を立てましょう。
必要に応じて相続に強い税理士やファイナンシャルプランナーのサポートを受けることもおすすめです。
5.おわりに
老後の生活資金と相続対策を両立するためには資産を長期的かつバランス良く管理することが大切です。
日々の生活資金と将来に備えた資産を適切に組み合わせ計画的な管理を行うことで安心できる生活と円滑な資産の承継を実現できます。
次回はさらに相続対策における家族の役割と具体的な対策についてお話しする予定です。
どうぞお楽しみに!
このブログが老後の生活資金や相続対策を考える際のヒントとなり将来の安心に役立てば幸いです。
ご相談はお気軽にどうぞ。
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