┃相続コラム | |
近年の高齢社会を見据え相続法の大きな見直しが行われました。 相続コラムでは、相続に関連する最新のあらゆるトピックをお届けいたします。 税理士の視点から分かりやすく解説し皆様のお役に立つコラムにしてまいります。 |
こんにちは、横浜で安心な相続のお手伝いをしている、税理士・公認会計士の佐々木彰です。
現代社会では医療技術の進歩により、私たちの寿命が延び、より健康的な生活を送れるようになりました。
この「長寿社会」は、我々にとって多くの恩恵をもたらしています。
しかし、一方で長寿社会は「新たな課題」も提起しています。
今回は、長寿社会が相続にどのような影響を及ぼし、それをどのように解決するかについて考えていきます。
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1.長寿社会と相続の課題
現代の日本は長寿社会、すなわち「高齢者の介護を高齢者が行うという」老々介護が社会問題になっております。
この長寿社会の影響は、介護の現場だけではなく、残されるご家族が直面する相続の現場においても重大な変化をもたらしています。
つまり親の世代が長生きすることで、子供の世代が年齢を重ねる前に相続が発生する可能性が低くなります。
結果として、子供たちは自身が高齢になってから相続に直面し、その対応が難しくなる可能性があります。
これらは相続計画を立てる上で重要なポイントとなります。
2.具体的な対策
このような問題に対する一つの解決策は、早期の相続計画です。
具体的には、親の健康状態が良いうちに相続に関する話し合いをすることが重要です。
また遺言やエンディングノートを作成することで親の意志を明確にし、お葬式やお墓の管理を含めた相続手続きだけでなく、家族間での遺産分割を円滑に進めることができます。
さらに、生前贈与を活用することも有効です。
生前贈与を利用すれば、親が生きている間に一部の財産を子供たちに移すことができ、お金の面から家族が希望するライフプランの実現をサポートすることができます。
しかし、生前贈与は税法や親の生活資金等の観点からも慎重に検討する必要があります。
3.専門家との協力
長寿社会がもたらす相続の課題は、複雑で繊細な問題です。
したがって、自分一人で解決するのは難しいかもしれません。
そこで、相続税の専門家である税理士などの専門家の協力を得ることをおすすめします。
専門家は法律や税制の最新情報を持っており、あなたの状況に最適な解決策を提案できます。
例えば、生前贈与の計画を立てる際、税理士は贈与税の計算方法や節税対策について詳しく説明できます。
また、その際には税金・節税だけでなく親の長期的な生活資金の計画についても考慮する必要があり、長く寄り添ってくれる経験のある専門家のサポートを受けることがより良い相続につながります。
こうした専門家と協力することで、長寿社会がもたらす相続の課題を効果的に解決することができます。
4.家族全員で終活計画を立てる
長寿社会は、我々の生活に新たな課題をもたらしています。
特に親が長生きすることで相続が遅れる、そして、それが相続の問題を複雑化させる可能性があります。
しかし、早期の相続計画や生前贈与、そして専門家の協力により、これらの問題は克服可能です。
私たちはあなたの相続計画をサポートします。長寿社会と相続の問題についてご質問がありましたら、ぜひお問い合わせください。長寿社会での生活を安心して過ごすためのお手伝いをさせていただきます。
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