┃相続コラム | |
近年の高齢社会を見据え相続法の大きな見直しが行われました。 相続コラムでは、相続に関連する最新のあらゆるトピックをお届けいたします。 税理士の視点から分かりやすく解説し皆様のお役に立つコラムにしてまいります。 |
こんにちは、横浜の相続に強い税理士・公認会計士の佐々木彰です。
どんな人でも生前に伝えることが出来なかった想いがあります。
ですが、その想いは必ずあなたのご家族に伝えるべきです。
TOS佐々木会計では、なかなか伝えづらいあなたの想いをどのようにエンディングノートに書けばいいのか、そのお手伝いをしたいと思います。
今月はエンディングノートの重要なテーマである「お墓」について紹介します。
お墓については先祖代々守ってきた親世代と子ども世代では認識のずれがあるかもしれません。
あなたが守ってきたお墓をどのようにしてほしいのか、しっかりエンディングノートに書き留めてください。
まだエンディングノートをお持ちでない人はTOS佐々木会計のエンディングノートをご利用ください(2種類のエンディングノートになっております)
1.家督相続の時代ではない
昔の相続は全て長男が相続するという家督相続でした。
お墓についても同様で代々長男が管理するものでした。
しかし、現在は昔とは違い家督相続ではありません。
相続する財産は遺言書や遺産分割協議書で分けることが可能になりました。
またお墓についても「誰が」管理するか指定できるようになっています。
そのためお墓を「誰に任せる」のかしっかりと考え、信頼できる子どもに任せられるようにしなければなりません。
当然お墓の管理には負担が掛かります。
この負担を背負ってもらうためにどのようなことを考えなければならないのかが今回のポイントになります。
2.お墓の管理を考える際のポイント
親としてはなるべく子どもに迷惑をかけたくないと考える方が多いと思います。
お墓には維持管理に必要な費用も掛かりますし、もし新たにお墓を購入するとある程度のまとまった金額が必要です。
(お墓は相続財産ではありませんので、生前に購入することが節税になります)
また、お墓の場所も大事です。
自宅からの墓地に行くまでにかかる時間も短い方が子どもの負担は減ります。
そのため最近では墓じまい(お墓の移動:今のお墓から子どもの住居に近い墓地に移動したり、寺院などが直接管理する永代供養墓に移動したりすること)する方もいます。
ただし、新型コロナウイルスの影響で帰省がしにくいことから、遠方のお墓の管理をしてくれる「お墓参り代行サービス」の利用者も増えていますので、お墓の管理を任せる親の立場としては多少気が楽になるのではないでしょうか。
墓じまいを検討する前に今のお墓を維持する方法を考えても良いでしょう。
もし先祖代々引き継いできたお墓をこれからも守ってほしいと考えているのなら、そのことをしっかりと子どもに伝えてください。
また任せる子どもが決まっているのなら、財産を他の子どもより多く残してあげたりするなどの配慮もあるとより良いかと思います。
やはりお墓の管理には費用や手間、時間がかかるのは避けられないものがあります。
家督相続の時代でないので、財産の配分を遺言書で親が決めておけば子ども同士で争うこともないかもしれません。
エンディングノートと遺言書であなたの考えを記録し、子どもが納得しやすい状況にしておくことが大事なポイントです。
3.おわりに
子どもの考えとしては親の考えを尊重してあげたいと考えている人が大多数です。
そのため親としてはお墓について「どのように考えているかを包み隠さず伝えることが最も重要」ではないでしょうか。
もし考えがまとまらない・誰かに聞いてもらいたいのであればTOS佐々木会計までご連絡ください。
私たちTOS佐々木会計は終活・相続の悩み相談を受けております。
是非お問合せフォームや電話・FAXにてご連絡ください。
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