![]() |
┃相続コラム |
近年の高齢社会を見据え相続法の大きな見直しが行われました。 相続コラムでは、相続に関連する最新のあらゆるトピックをお届けいたします。 税理士の視点から分かりやすく解説し皆様のお役に立つコラムにしてまいります。 |

こんにちは横浜で安心な相続のお手伝いをしている税理士・公認会計士の佐々木彰です。
今回は、前回に引き続き「認知症」についてお話しします。
突然の認知症の診断に、戸惑い、不安を抱えるご家族は少なくありません。
しかし、正しい知識と準備があれば、本人も家族も安心して暮らしを続けることができます。
まだエンディングノートをお持ちでない人はTOS佐々木会計のエンディングノートをご利用ください(2種類のエンディングノートになっております)
1.認知症と診断されたらまずやるべきこと
認知症は早期発見・早期対応が非常に重要です。
まず以下の対応を優先しましょう。
・病状を正しく理解する
認知症には種類や進行の違いがあります。主治医からしっかり説明を受けましょう。
・本人の意思を確認する
判断能力が残っているうちに、財産や医療、介護に関する希望を話し合っておくことが大切です。
・地域包括支援センターに相談する
地域の介護や福祉の情報、手続きについて無料で相談できます。
2.財産管理・法的手続きの準備
判断能力があるうちに、財産や今後の生活に関する準備を進めましょう。
・口座・保険・不動産の整理
どの金融機関に何があるのか、必要な情報をまとめておきましょう。
・遺言書やエンディングノートの作成
財産、介護、医療、葬儀などの希望を本人が記録できるうちに残しておくことが理想です。
・任意後見契約を検討する
信頼できる家族や専門家と契約しておけば、本人が判断できなくなったときにスムーズに財産管理を任せられます。
3.介護体制を整える
認知症は長期にわたる支援が必要になります。
無理なく続けられる介護体制を整えていきましょう。
・介護保険の申請を早めに
要介護認定を受けることで、訪問介護やデイサービスなどが利用できます。
・ケアマネージャーと連携する
ケアプランの作成やサービス利用の調整をしてくれる心強い存在です。
・介護サービスの利用に抵抗を持たない
家族だけで抱え込まず、プロの力を借りて長期的に支えることが大切です。
4.家族自身の心のケア
認知症の介護は、時間と体力だけでなく、心にも大きな負担がかかります。
・相談先を持つこと
地域包括支援センター、介護経験者の会、医療機関の相談窓口など、悩みを話せる場所を持ちましょう。
・定期的に休む時間を確保する
介護の質を保つには、介護者の健康維持が何よりも大切です。
・完璧を求めない
時にはうまくいかないこともあります。焦らず、家族みんなで支え合う気持ちを大切に。
5.おわりに
家族が認知症と診断されたとき、慌てずに一つ一つ手続きを進め、本人の意思を尊重しながら環境を整えていくことが大切です。
介護は長丁場です。
家族一人で抱え込まず、地域や制度、専門家のサポートを積極的に活用してください。
![]() |
前のコラム | ![]() |
||
終活や相続に不安がある人たちへ34 ~すぐにはじめる認知症対策~ |
ご不明な点等ございましたらお気軽にお問い合わせください。
税理士法人 TOS佐々木会計
〒232-0051
横浜市南区井土ヶ谷上町21番16号
電話:045(741)3921