┃相続コラム | |
近年の高齢社会を見据え相続法の大きな見直しが行われました。 相続コラムでは、相続に関連する最新のあらゆるトピックをお届けいたします。 税理士の視点から分かりやすく解説し皆様のお役に立つコラムにしてまいります。 |
こんにちは、横浜で安心な相続のお手伝いをしている、税理士・公認会計士の佐々木彰です。
今日は、親と一緒に笑顔で終活へ:生きがいと選択を尊重する新たな視点について話をしたいと思います。
親との終活の話題は決して楽なものではありません。
しかし、子供の私たちが、高齢の親に対してこの問題に積極的に取り組むことは、愛と敬意の表現であり、また、親自身が穏やかに最後を迎えることができる道を開くためにも不可欠なのです。
「親と共に考える、穏やかな終活」をテーマにどのように終活をスタートするのか考えてみて下さい。
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1.終活の意義
まず最初に、終活の真の意義を理解しましょう。
終活は、人生の終わりに向けて物事を整理し、予め計画を立てることにより、本人や遺(のこ)される家族が後悔や困難を抱えることなく、穏やかな最期を迎えることができるようにするものです。
2.終活のステップ
一つ目のステップは、親との対話を始めることです。
親の気持ちを理解し、親の望む生活の終わり方について話し合うことが重要です。
財産分配や葬式のスタイルなど、具体的な内容についても話し合うと良いでしょう。
次に、終活に関する詳細な計画を作成します。
具体的には、遺言書の作成、財産の整理、葬式の準備などが含まれます。
この段階では、専門家の意見を求めることも重要なポイントです。
そして最後に、計画を実行します。
具体的なアクションをとることで、終活の目標を実現し、自分自身と親を安心させることができます。
3.終活のメリット
終活には、様々なメリットがあります。
最も重要なのは、親が自分自身の人生を振り返り、感謝の気持ちを抱く機会を得られることです。
また、親自身が自分の人生の終わりをどのように迎えたいかを決定することができます。
また、家族間のコミュニケーションを深め、絆を強化するための良い機会でもあります。
終活を通じて、親の価値観や願いを理解し、家族全員が納得のいく形で進めることができます。
4.終活の進め方
終活を進める上で、親に対して感謝と敬意を持つことが大切です。
また、終活を「終わり」の準備と考えるのではなく、「新しいステージへの準備」と考えることで、親自身も終活に前向きに取り組むことができるでしょう。
親が自分の人生の終わりに向けて自分自身で計画を立て、自己決定することを支援することが、最も尊厳ある生活の終わり方を迎えるためのキーとなります。
そのため、私たちができることは、親に対してその選択を尊重し、必要な支援を提供することです。
例えば次のような行動が考えられます。
① 情報提供:終活に関する情報を調査し、親に伝える。遺言書の作成方法、遺産分割の法律、生前整理の方法など、終活に必要な情報を理解するための支援を行います。
② 物理的な援助:生前整理など、物理的な労力を必要とする作業を一緒に行う。また、医療機関への同行や、必要な書類の準備なども含まれます。
③ 精神的サポート: 終活は精神的にも負担が大きいため、親の感情を理解し、共感し、話を聞くことで精神的な支えとなります。
以上のように、親の選択を尊重し、必要な支援を提供することで、親の穏やかな終活を支えることができます。
5.まとめ
終活は、親の人生の一部を尊重し、称え、そして感謝する機会です。
そのため、親と共に終活を計画し、その過程を通じて家族全員がより深い絆と理解を持つことができるようにすることが、穏やかな終活のための最善の方法です。
終活の道は必ずしも平易ではありませんが、親に対する深い愛と尊敬の気持ちを胸に、私たちはその道を歩んでいきましょう。
もし終活について詳しく話が聞きたい方は税理士法人TOS佐々木会計にご相談ください。
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