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こんにちは。横浜市南区井土ヶ谷で中小企業の後継者を支援している3代目税理士・公認会計士、佐々木彰です。
「自分がいないと会社が回らない」
そう感じている社長は、とても多いです。
実際、中小企業では社長が営業、判断、最終確認まで担っていることが少なくありません。
その状態は短期的には回っていても、長期的には会社の成長を止める原因になります。
社長がいなくても回る会社とは、社長が不要な会社ではありません。
社長が“全部やる会社”から、“社長が重要な判断に集中できる会社”に変わった状態です。
今回は、そのために最初に整えるべき3つのことをお伝えします。
この記事でわかること
● なぜ「社長がいないと回らない会社」が危険なのか
● 何から整えれば会社が自走し始めるのか
● 中小企業でもすぐ始められる実務的な改善方法
この記事はこんな方におすすめです
● 自分がいないと会社が回らないと感じている社長
● 後継者や幹部を育てたいと考えている方
● 事業承継を見据えて、今のうちから準備したい方
● 感覚経営から、数字で判断できる会社に変えたい方
目次
1.なぜ社長がいないと回らない会社は危険なのか
社長が現場を把握し、細かいことまで判断できるのは強みです。
ただしそれが続くと会社は次のような状態になりやすくなります。
● 社長が休めない
● 社員が育ちにくい
● 判断が社長に集中して遅くなる
● 将来の事業承継が難しくなる
● 社長の体調や事情で会社全体が止まりやすい
つまり、「社長が頑張っている会社」ではあっても、「継続しやすい会社」ではないのです。
特に、これから会社を次の世代につなげたいと考えるなら、社長一人の力で回す経営には、早めに区切りをつける必要があります。
2.1つ目:仕事の流れを見える化する
社長がいないと回らない会社の多くは、「誰が、何を、どこまでやるのか」が曖昧です。
この状態では、社員は動けません。
動けないから、社長に聞く。
社長に聞くから、社長が忙しくなる。
この繰り返しです。
まずやるべきことは、仕事の流れを見える化することです。
見える化する項目の例
● 問い合わせが来てから受注までの流れ
● 見積作成から請求までの流れ
● 発注から納品までの流れ
● ミスやトラブルが起きたときの報告ルート
ここで大切なのは、完璧なマニュアルを作ることではありません。
まずは、社長の頭の中にある流れを紙に出すことです。
たとえば
「見積は営業担当が作るが、値引きは社長確認」
「5万円以上の仕入は部長確認」
「クレームはまず現場責任者、その後社長に報告」
この程度でも、仕事はかなり回りやすくなります。
3.2つ目:判断基準を言葉にする
会社が社長依存になる大きな理由の一つが、
“判断基準が社長の感覚の中にしかない”ことです。
社長は経験があるので、感覚で判断できます。
しかし社員や後継者は、その感覚を共有されないままでは育ちません。
そこで必要なのが、判断基準を言葉にすることです。
言葉にしておきたい基準の例
● どんな仕事なら受けるのか
● どんなお客様とは無理に付き合わないのか
● 値引きに応じる条件は何か
● 採用で大事にする価値観は何か
● 投資判断で重視する数字は何か
たとえば
「安いだけを求めるお客様は追わない」
「粗利率が一定以下の案件は再検討する」
「採用は経験よりも、素直さと責任感を見る」
こうした基準があると、社員も後継者も、“社長の考え方に沿って判断する力”がついてきます。
これは単なる業務効率化ではありません。
会社の文化を引き継ぐ準備でもあります。
4.3つ目:数字を社長だけのものにしない
会社が回るかどうかは、最終的には数字に表れます。
ところが、多くの中小企業では、数字を見ているのが社長だけです。
それでは、社員は「頑張っているつもり」でも、本当に会社に必要な動きができているか分かりません。
数字を全員に細かく公開する必要はありません。
ただ、少なくとも幹部や後継者には、会社の状況を判断できる数字を共有していく必要があります。
最初に共有しやすい数字
● 売上
● 粗利
● 固定費
● 手元資金
● 部門ごとの採算
● 目標との差
共有するときのポイント
● 細かい会計科目ではなく、意味が伝わる形にする
● 前月比、前年同月比で変化を見る
● 数字を責める材料ではなく、改善の材料にする
たとえば
「売上は増えたが、粗利が落ちている」
「利益は出ているが、手元のお金が増えていない」
「忙しいのに利益が薄い部門がある」
こうした会話ができるようになると、会社は“感覚”ではなく“事実”で動けるようになります。
そしてこれは、後継者が経営を学ぶうえでも非常に重要です。
数字を通して経営を理解できる人は、承継後もブレにくくなります。
5.まとめ:社長の仕事を減らすことが、会社を強くする
社長がいなくても回る会社をつくるために、最初に整えるべきことは次の3つです。
最初に整えるべき3つ
1.仕事の流れを見える化する
2.判断基準を言葉にする
3.数字を社長だけのものにしない
この3つが整うと、社員は動きやすくなり、後継者は育ちやすくなり、
社長は“全部やる人”から“本当に大事な判断をする人”に変わっていけます。
会社を強くするとは、社長がもっと頑張ることではありません。
社長がいなくても前に進める仕組みを増やすことです。
今すぐ全部やる必要はありません。
まずは一つ、
「社長しか知らないことを見える化する」
そこから始めてみてください。
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