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こんにちは横浜市南区で後継者を支援している税理士・公認会計士の佐々木彰です。
経営会議が「報告の場」になっていませんか?
社員から数字の報告を受けるだけで終わる会議は、実は会社の成長を止めてしまう危険があります。
本来、会議は「数字を根拠に、未来の行動を決める場」であるべきです。
今回は、経営会議を「数字で未来を語る場」に変えるためのステップをご紹介します。
目次
1.経営会議が形骸化する典型的な理由
多くの会社でよくあるのは、
・売上や利益を淡々と読み上げるだけ
・社長だけが質問し、社員は答えるだけ
・会議後に「で、何をするの?」が曖昧なまま終了
これでは社員のモチベーションも上がらず、経営者も「結局自分が考えるしかない」と疲弊します。
2.数字を“報告”から“対話”に変える工夫
ポイントは「問いを添えて共有する」こと。
例:
・「今月の利益率は先月より下がりました。なぜだと思いますか?」
・「在庫回転率が改善しました。どの現場の工夫が効いたと思いますか?」
・数字をきっかけに社員に考えてもらうことで、会議が“知恵を集める場”に変わります。
3.社員が数字に関わりやすくする仕掛け
・難しい会計用語を使わず「お金の流れ」「残っている現金」といった表現に置き換える
・1枚の簡単なグラフを毎回使う
・供用する数値1~3個に絞る
こうすることで、現場感覚を持つ社員が自然と数字に関わりやすくなります。
4.実際の中小企業での成功事例
ケース ①|製造業A社(従業員20名)
毎月の会議で「売上」「利益率」「残業時間」の3つだけを共有。
→ 社員から「利益率が下がったのは不良率が高かったからでは?」という指摘が出て改善につながった。
ケー ス ②|サービス業B社(従業員8名)
重要な数字を付箋に書いて貼り出す。
→ 普段から重要な数値について意識するようになった結果、会議が活発になり、現場スタッフが改善アイデアを自発的に提案するようになった。
5.まとめ:会議を未来に向けた投資にする
経営会議は「数字を並べる場」ではなく「数字を使って未来を決める場」。
数字が社長だけでなく社員にも共有され、対話のきっかけになったとき、会社は強い組織に変わります。
今日からできる第一歩は、会議で「1つの数字に問いを添える」ことです。
ご不明な点等ございましたらお気軽にお問い合わせください。
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