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税務を取り巻く環境は、年々大きな変化を見せています。 このコラムでは、世の中の動きをプロの視点から できるだけ分かりやすく解説していきたいと思います。
10月号
経営会議を“数字で話す場”に変える方法

経営会議を“数字で話す場”に変える方法(経営コラム)のイメージ

こんにちは横浜市南区で後継者を支援している税理士・公認会計士の佐々木彰です。

経営会議が「報告の場」になっていませんか?

社員から数字の報告を受けるだけで終わる会議は、実は会社の成長を止めてしまう危険があります。

本来、会議は「数字を根拠に、未来の行動を決める場」であるべきです。

今回は、経営会議を「数字で未来を語る場」に変えるためのステップをご紹介します。


1.経営会議が形骸化する典型的な理由

多くの会社でよくあるのは、

・売上や利益を淡々と読み上げるだけ

・社長だけが質問し、社員は答えるだけ

・会議後に「で、何をするの?」が曖昧なまま終了

これでは社員のモチベーションも上がらず、経営者も「結局自分が考えるしかない」と疲弊します。


2.数字を“報告”から“対話”に変える工夫

ポイントは「問いを添えて共有する」こと。

例:

・「今月の利益率は先月より下がりました。なぜだと思いますか?

・「在庫回転率が改善しました。どの現場の工夫が効いたと思いますか?

・数字をきっかけに社員に考えてもらうことで、会議が“知恵を集める場”に変わります。


3.社員が数字に関わりやすくする仕掛け

・難しい会計用語を使わず「お金の流れ」「残っている現金」といった表現に置き換える

・1枚の簡単なグラフを毎回使う

・供用する数値1~3個に絞る

こうすることで、現場感覚を持つ社員が自然と数字に関わりやすくなります。


4.実際の中小企業での成功事例

ケース ①|製造業A社(従業員20名)

毎月の会議で「売上」「利益率」「残業時間」の3つだけを共有。

→ 社員から「利益率が下がったのは不良率が高かったからでは?」という指摘が出て改善につながった。

ケー ス ②|サービス業B社(従業員8名)

重要な数字を付箋に書いて貼り出す。

→ 普段から重要な数値について意識するようになった結果、会議が活発になり、現場スタッフが改善アイデアを自発的に提案するようになった。


5.まとめ:会議を未来に向けた投資にする

経営会議は「数字を並べる場」ではなく「数字を使って未来を決める場」。

数字が社長だけでなく社員にも共有され、対話のきっかけになったとき、会社は強い組織に変わります。

今日からできる第一歩は、会議で「1つの数字に問いを添える」ことです。

2025/10/01
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