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こんにちは横浜市南区の税理士・公認会計士の佐々木彰です。
「数字も現場も理解している。でもなぜか、行動に移せない」
そんな“もどかしさ”を抱える経営者の方は、決して少なくありません。
やるべき方向は見えている。社員も協力的。
でも一歩が踏み出せない ─── 。
今回はそんな“見えているけど動けない”状況にある経営者が、スムーズに前進するための整理の仕方と、行動を促す仕組みづくりについてご紹介します。
目次
1.「やるべきこと」はあるのに、なぜ動けないのか
実は、社長が一番忙しいのは「考えすぎて止まっているとき」です。
経営数字は毎月見ているし、課題も分かっている。
だけど「どこから手を付けるべきか?」「やって意味があるのか?」「今はタイミングとして正しいか?」と考えすぎて動けなくなる。
これは、優秀な経営者によくある“慎重さゆえの停止”です。
2.頭と現場の整理が“決断”を助ける
動けないのは、能力の問題ではありません。情報が多すぎて、頭の中が渋滞しているからです。
まずやるべきは、「数字」と「現場の状況」を一度棚卸しすること。
・部門ごとの利益は出ているか?
・固定費の重さと利益率の関係は?
・どの現場にボトルネックがあるか?
こうした可視化をすると、「次にやるべきこと」が浮かび上がってきます。
3.完璧を目指さず“動ける状態”を作る
「もっと正確な情報が揃ったら・・・」と考えて、資料を作り直したり、会議を延期したりしていませんか?
大事なのは「動けるだけの精度があればいい」という意識です。
100点の判断ではなく、70点で動き出し、修正しながら前に進む方が結果として会社は加速します。
4.社内の“小さな成功体験”が背中を押す
行動のハードルを下げるには、「ひとりで動かない」ことも重要です。
たとえば、社員と一緒に月1回の“試し施策”を導入する、
部門ごとの収支を共有して簡単な「気づき」を話し合う、
こうした“小さな実験”が成功体験となり、会社に動きが生まれます。
5.まとめ:まずは経営の「見える化」から
行動できないのは、気合や性格のせいではありません。
整理されていない情報がブレーキになっているだけです。
まずは経営数字と現場情報を「経営者の視点」で見える化すること。
それが、もどかしさを打ち破る第一歩になります。
次回予告
次回は、「経営数字が話し合える会社に変わる方法」をお届けします。
ぜひお楽しみに!
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