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税務を取り巻く環境は、年々大きな変化を見せています。 このコラムでは、世の中の動きをプロの視点から できるだけ分かりやすく解説していきたいと思います。
8月号
やるべきことは見えているのに、なぜ動けないのか?行動を生む3つの“設計”

やるべきことは見えているのに、なぜ動けないのか?行動を生む3つの“設計”(経営コラム)のイメージ

こんにちは横浜市南区の税理士・公認会計士の佐々木彰です。

「数字も現場も理解している。でもなぜか、行動に移せない」

そんな“もどかしさ”を抱える経営者の方は、決して少なくありません。

やるべき方向は見えている。社員も協力的。

でも一歩が踏み出せない ─── 。

今回はそんな“見えているけど動けない”状況にある経営者が、スムーズに前進するための整理の仕方と、行動を促す仕組みづくりについてご紹介します。


1.「やるべきこと」はあるのに、なぜ動けないのか

実は、社長が一番忙しいのは「考えすぎて止まっているとき」です。

経営数字は毎月見ているし、課題も分かっている。

だけど「どこから手を付けるべきか?」「やって意味があるのか?」「今はタイミングとして正しいか?」と考えすぎて動けなくなる。

これは、優秀な経営者によくある“慎重さゆえの停止”です。


2.頭と現場の整理が“決断”を助ける

動けないのは、能力の問題ではありません。情報が多すぎて、頭の中が渋滞しているからです。

まずやるべきは、「数字」と「現場の状況」を一度棚卸しすること

・部門ごとの利益は出ているか?

・固定費の重さと利益率の関係は?

・どの現場にボトルネックがあるか?

こうした可視化をすると、「次にやるべきこと」が浮かび上がってきます。


3.完璧を目指さず“動ける状態”を作る

「もっと正確な情報が揃ったら・・・」と考えて、資料を作り直したり、会議を延期したりしていませんか?

大事なのは「動けるだけの精度があればいい」という意識です。

100点の判断ではなく、70点で動き出し、修正しながら前に進む方が結果として会社は加速します。


4.社内の“小さな成功体験”が背中を押す

行動のハードルを下げるには、「ひとりで動かない」ことも重要です。

たとえば、社員と一緒に月1回の“試し施策”を導入する、

部門ごとの収支を共有して簡単な「気づき」を話し合う、

こうした“小さな実験”が成功体験となり、会社に動きが生まれます。


5.まとめ:まずは経営の「見える化」から

行動できないのは、気合や性格のせいではありません。

整理されていない情報がブレーキになっているだけです。

まずは経営数字と現場情報を「経営者の視点」で見える化すること。

それが、もどかしさを打ち破る第一歩になります。


次回予告

次回は、「経営数字が話し合える会社に変わる方法」をお届けします。

ぜひお楽しみに!

2025/08/01
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