日本人が思い浮かべる夏の風物詩の第1位は何だと思いますか。
せみ、かき氷、すいか、高校野球、海水浴など、皆様は十人十色の風物詩を思い浮かべるのではないでしょうか。
あるサイトで実施されたアンケートでは、夏の風物詩といえば花火という回答が1位だったそうです。
ちなみに、私ども税務に携わる者の夏の風物詩といえば、やはり毎年夏に実施される税理士試験でしょう。
また、税務に関する夏の風物詩には、毎年7月に多くのテレビのニュースなどでも紹介される路線価の公表もあります。
皆様も路線価に関するニュースでは「東京・銀座「鳩居堂」前の銀座中央通り」という場所を聞いたことがあると思います。
この場所は、29年連続で路線価日本一となった場所で、はがき大の面積で約35万円もするそうです。
ところで、皆様は路線価という言葉は知っていると思うのですが、この路線価が相続税の計算をする時に利用されるということはご存知でしょうか。
そこで、今回のコラムでは、路線価についてお知らせしたいと思います。
■ 路線価とは
路線価とは、相続税や贈与税の計算をする際に利用されるものです。
すべての土地の時価を計算するのは大変なため、税務署が道路に値段をつけたものを路線価といいます。
この路線価を基に、道路に接する土地の面積をかけて土地の相続の評価を行います。
路線価は毎年更新され、実際の売買価格などをもとに毎年1月1日を評価時点として定め、7月初旬に全国の国税局、税務署で公表されます。
また、相続税の計算は毎年1月から12月まで、その年に公表される同じ路線価を利用して計算いたします。
■ 路線価の確認方法
税務署において、無料で路線価を確認することができます。
各税務署にはその国税局管内の路線価図が設置されています。
また、国税庁ホームページでは、最新の路線価から過去の分まで確認することができます。
■ 路線価の決定方法
路線価の評価時点は毎年1月1日です。
売買実例価額、不動産鑑定士などによる鑑定評価額などを基に決められます。
土地の正規価格である公示地価の8割程度になるように決定しています。
以上が路線価についてです。
路線価が相続税に影響するものだということはお分かりいただけたと思います。
今年の路線価の動きは、東京都、神奈川県、大阪府など大都市圏を中心に6都府県が新たに上昇へ転じています。
特に大都市圏に土地を持っている方は、相続対策を考えてみてはいかがでしょうか。
また、相続税については、2015年からの相続税法改正により相続税を実際に課税される人の割合が増えることが予想されます。
そして、実際に課税対象にならなくても、相続というものは誰の身にも起こることです。
いざという時に慌てないためにも、事前に家族で話し合ったり生前準備を行うことが大切です。
ところで、当事務所でも相続に関するご相談も多くお受けします。
相続を開始するにあたり、相続人同士で上手く解決できず家族が困ったり、裁判沙汰になってしまうという事態は絶対に避けたいものですね。
皆様の大切なご家族の絆が失われないように、事前に遺言書の作成などの相続対策を行うことをお勧めします。
そして、この機会にぜひ相続について考えてみてください。
今回のコラムについて詳細を知りたい方は、お気軽に当事務所までご連絡ください。
また、当事務所では、遺言書の作成に関するお手伝いなど相続に関するご相談も受け付けておりますので、どんな小さなこでもお気軽にご相談ください。
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