スタンドを埋め尽くす歓声とスタンディングオベーションの中、
ベンチを飛び出して駆け寄るチームメイトたち、そしてその中心には目を潤ませるイチロー選手。
普段はクールな印象のイチロー選手が見せた感動の表情は、日本中に大いなる感動をもたらすと共に、この記録がいかに偉大なものかを改めて痛感しました。
試合後のインタビューで、イチロー選手は「4000のヒットを打つには、8000回以上は悔しい思いをした」と言っています。
これは、多くの失敗を繰り返しながらも、きちんと失敗と向き合うことで何かを学ぶ、そういうイチロー選手のプロとしての謙虚で前向きな姿勢が現れた表現でした。
私は、この言葉を聞いた時ビジネスで成功している多くの経営者を思い浮かべました。
それは、失敗から多くを学び、常に前向きに取り組み続けるという姿勢なのかもしれません。
皆さんの財産もイチロー選手のヒットのように色々な想いと共に積み重ねてきた大切なものです。
そこで今回のコラムでは、相続税法改正に伴う減税などについてお知らせしたいと思います。
相続税法の改正に伴う主な減税などは以下のとおりです。
■ 小規模宅地の特例
評価が80%減額され、居住用宅地が240㎡から330㎡に広がりました。
さらに、2世帯住宅の親子同居の制限について、同じ建物であれば、それぞれが独立で居住している場合も認められるようになりました。
ただし、この規定は、よく改正されますので注意してください。
また、老人ホームに入所した場合は、今まではこの規定を適用できませんでしたが、貸付けにされていなければ適用になります。
この特例を上手に利用することが、とても大きな節税対策になります。
■ 教育資金の一括贈与の贈与税の非課税
これは、祖父母や親が30歳未満のお子さんやお孫さんに教育資金として1人当たり1500万円まで一括で贈与した場合、(金融機関に信託をする)贈与税が非課税になるというものです。
もともと教育資金を扶養義務者が、支払いが必要な度にその範囲内の額で負担した場合は非課税でしたが、この制度ではまとめて1500万円まで贈与することができるようになりました。
ただし、お子さんやお孫さんが30歳になった時、贈与した教育資金が残っていた場合は、贈与税が課税されるので注意してください。
相続対策として、完全に1500万円を少なくするということで、財産がたくさんある方は効果があります。
■ 贈与税の税率変更
特に20歳以上の者が、直系尊属(祖父母や親)から贈与を受けたときは贈与税が安くなります。
たとえば、1000万円の贈与の場合、直系尊属からの贈与ですと税額が210万円、一般の贈与ですと275万円となります。
以上が、相続税法改正に伴う減税などについてのお知らせです。
私は、今回ご紹介した制度を始め、今までの経験を基に、皆様の大切な財産を少しでも多く愛する家族に残していただくお手伝いが出来るよう、大事な事務所のチームメイトと共に、これからもイチロー選手のように前向きに進んで行こうと思います。
ただし、税務での失敗はあってはならないことですけどね。
最後に、相続を円滑に進めるポイントは以下のとおりです。
・兄弟仲良く、独り占めをしない
・不動産の共有は駄目
・面倒くさがらずに冷静な判断
・遺言書を作成してください
・裁判にはしない
今回のコラムについて詳細を知りたい方は、お気軽に当事務所までご連絡ください。
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