「タブレット」
この言葉を聞くと、私たちの世代の方は「薬のタブレット」を思い浮かべる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、今、世間で注目を集めている「タブレット」とは、「薬のタブレット」のことではなく「タブレット端末(PC)」のことなのです。
実際にタブレットは、お店や銀行などで触れる機会も多くなり、国や自治体などでも積極的に活用していこうとさまざまな取り組みを行い注目しています。
タブレットが他の媒体と比較して注目されている主な理由は以下の通りです。
■ (ノート)パソコンと比較した場合
・安価である
・起動時間が短い
・場所をとらない
・マウス、キーボード操作がない
・軽くて携帯しやすい
■ スマートフォンと比較した場合
・大画面で文字が見やすく操作もしやすい
また、タブレットの活用方法として、情報共有、プレゼンテーションなどのビジネス用途や、Webサイトや動画の閲覧などがありますが、注目を集めるきっかけとなった一つに電子書籍があります。
電子書籍の利点は、本の置き場に困らず、いつでも好きな時に本を購入できるというところにあります。
さらに、タブレットを利用することで、文字を好きな大きさに拡大したり、沢山の本を気軽に持ち運ぶこともできるようになります。
そして、タブレットはWebサイトや動画を見たり、電子書籍を読んだりするだけの道具ではなく、以下のような分野でも活用されているのです。
■ 高齢者の安否確認
岐阜県の白川町では、タブレットで独居世帯の安否を日常的に確認するシステムを導入しています。
画面上のボタンを押すことで様子を知らせることができ、IT機器に不慣れな人でも使いやすいよう工夫し、テレビ電話としても利用可能です。
また、日用品など、地域の商店が登録した品物を端末上で注文できる買い物支援機能も備えています。
■ 医療現場
佐賀県を皮切りに幾つかの自治体で救急車へタブレットの配備を行っています。
タブレットを利用して医療機関と連携することで、救急患者のたらい回しを防ぐことを目的としています。
また、遠隔医療、遠隔看護に関してもタブレットを活用する取り組みが行われています。
■ 教育現場
総務省でフューチャースクール推進事業として、全児童生徒1人1台のタブレットを配布しタブレットを利用した授業を実験的に行いました。
算数の授業では、画面上に表示された立体図形を自分の手で動かすことで視覚的に実感として理解が進むとの意見があったようです。
実際にタブレットを授業で利用している小学校もあり、今後はもっと増えるのではないかと思います。
最後に、タブレットは教育や医療の現場など多くの場面で活用され、人々の生活に密着した道具になりつつあります。
人々の命を守り、生活を豊かにする道具の1つであるタブレットのような存在が、今後も増えることを願っています。
今回のコラムについて詳細を知りたい方は、お気軽に当事務所までご連絡ください。
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