今年も、ふと気付いてみれば夏本番の7月ですね。
「人は年齢を重ねる毎に月日の経過を早く感じるようになる」と言われていますが、確かに歳を重ねる毎に時の流れの速さが早くなっている感覚があるのは本当に不思議なものです。
ところで、みなさんは7月の「7」という数字がなぜ縁起のいい数字と言われているのかご存じですか?
「7」が縁起がいいという理由には、いろいろと説があるそうですがその一つに「神様が天地創造にかけた日数の7日」から来ているという説があるそうです。
ラッキー7やスリー7など運がいいイメージで身近に使われる「7」ですが、由来をご存じの方は以外と少ないようです。
私も、たまたま利用した駐車場の番号が7番だったり、買い物をした際の合計金額が777円だと何かいいことがありそうな予感がしてしまいます。
買い物の合計金額が777円のレシートを持っていると幸運になるという話は有名なようで、合計金額が777円になるように買い物をしたはずが消費税の計算を間違え1円ずれてしまったという話を聞いたことがあります。
色々な意味で皆様を悩ませる消費税ですが、最近よくニュースで消費税増税について報道されています。
ニュースなどでは、よく「消費税関連法案」と言っているのでつい消費税の増税ばかりに目が向いてしまいますが、実は消費税以外にも増税される税があるのです。
そこで、今回のコラムでは消費税関連法案についてご紹介したいと思います。
「消費税関連法案」の正式名称は「社会保障の安定財源の確保等を図る税制の抜本的な改革を行うための消費税法等の一部を改正する等の法律案」と言い、今回の法律案には消費税の増税だけではなく幾つかの税改正が含まれています。
今回の法律案で、消費税を含めた幾つかの税改正に関する大きなポイントは以下の3つです。
1:消費税
経済状況の好転を条件に消費税率が以下のとおり引き上げられます。
【平成26年4月1日より】 消費税率5%から8%に引上げ
【平成27年10月1日より】 消費税率8%から10%に引上げ
※共に地方消費税を含みます
2:所得税
平成27年分以後の所得税の最高税率が以下のとおり引き上げられます。
【現行法】 課税所得1,800万円超で40%の最高税率
【法律案】 課税所得5,000万円超について45%の最高税率を新設
3:相続税
平成27年1月1日以後に取得する財産に係る相続税の主な改正案は以下のとおりです。
・相続税の基礎控除引き下げ
・最高税率の引上げ
※相続税に関する詳細は2012年4月号のコラムをご覧ください
6月26日の衆議院で採決されたのは消費税だけで、所得税、相続税改正案に関しては、年末の税制改正論議へ持ち越しとなっています。
この度の増税の根拠について政府は社会保障の安定財源の確保と説明していますが、本当に必要である増税ならば国民みんなで助け合わなければなりません。
しかし、今のように政権争いのための政治ではなく、国民のための政治に身を切る覚悟で取り組まなければ、今回の増税に国民も納得できないのではないでしょうか。
今回のコラムについて詳細を知りたい方は、お気軽に当事務所までご連絡ください。
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